明けましておめでとうございます（平成29年元旦）

　　　　　「203高地」から旅順港を望む

          　 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

　昨年5月、日露戦争の前哨戦となった中国大連市にある203高地及び旅順港の視察に行って参りました。手前の木の茂った丘が203高地、市街地のすぐ向こうが旅順港で、遠景に黄海が続いております。尚、当時の写真を見ますと、203高地は草木の1本も無い完全なるはげ山です。丘の上に砲台と陣地を築いたロシア軍が、見晴らしを良くするために全ての草木を取り除いた結果のようです。因みにこの丘は海抜203mあるため203高地と呼ばれております。1904年8月から4カ月半にわたる旅順攻防戦で、日露各々1.6万人もの将兵が死亡したそうです。日本がもし乃木将軍率いるこの203高地の攻防戦で敗れていれば、それに続く東郷元帥率いる日本海海戦でも敗れ、今日の日本はロシアの領土となっていたはずです。正に「皇国の興廃この一戦にあり」と言えます。

　安倍総理は北方領土の返還交渉中ですが、ロシアの白熊がそう簡単に領土を返還するはずがありません。場合によってはダメ元で、気長に根気強く交渉することが肝心です。また、もう一方の米国では、まもなく新大統領にトランプ氏が就任しますが、既に就任前から騒動が持ち上がっているようですね。今の段階ではこれが吉と出るか凶と出るか、誰にもわかりません。でもできる事なら新たな飛躍の年となる事を期待したいと思います。少なくとも日米双方の株価が、久方ぶりに上昇しているのはトランプ効果の良い面が表れているものと推察いたします。それはさておき、共に健康に留意して、時代の潮流に乗り遅れることなく頑張って参りましょう。

　　平成29年元旦

　　　　　　　　　　　　　　　　   佐野社労士事務所代表

　　　　　　　　　　　　　　　　　社会保険労務士　佐野　正治